口内炎 June 2008


口の中に白く丸い感じに出来てしまい痛い口内炎は厄介なものです。通常に言われている口内炎はアフタ性口内炎そして何度も繰り返し出来る場合には再発性アフタ性口内炎と呼ばれています。そしてだいたい全人口の20%の人にこの口内炎は出来てしまいます。普通は1週間から2週間のうちに治り、また他人に感染もしません。英語ではCanker Sore(専門的にはRecurrent Aphthous Ulcer)と呼ばれます。

この口内炎の原因ははっきりとはわかられていません。しかしいくつかの要因が口内炎の引き金になっている事は確かです。口の中に傷が出来た場合になりえますし、また栄養の欠乏も口内炎を起こしやすくします。特にいくつかの研究では鉄分やビタミンB群の不足が口内炎と関係しているという結果を出しています。またある特定の物を食べると口内炎になる人もいます。この場合みかんだったりトマトだったりチョコレートだったりと人によって違っています。またある期間はそうでも他の要因が無くなるとその食物は食べられる様になる場合もあります。そして多くの歯磨き剤に一般的に含まれているラウリル硝酸ナトリウム(Sodium lauryl sulfate (SLS))は一部の人にとっては口内炎を発生しやすくしてしまう事もわかっています。よってこのSLSに過敏であるかも知れないと思われましたらSLSの入っていない歯磨き剤に切り替えてみて下さい。ちなみにSLSは泡をたた せる成分で多くの洗剤にも含まれています。SLSの入っていない歯磨き剤も市販されていますがもしもわからない場合にはご連絡頂ければお助けします。もう一つ大事な要因はストレスです。やはりストレスが多いと口内炎の発生率も高くなります。

では口内炎が出来てしまったらどうすれば良いのでしょうか?はっきりした原因がわからないので治療法は皆痛みを和らげ治るのを早くしてあげるための物ではあります。アメリカで市販されているジェルのOrajelやAmbesolには痛みを和らげる麻酔が入っています。また口内炎に薄い膜を作って覆ってあげる薬もあります。市販されているColgate Orabase Soothe-N-Seal、また処方箋を使ってのAphthasolもそうです。コルチコステロイド軟こうを処方する事も出来ます。ステロイドは炎症を少なくしますが常用して良いものではないので本当に必要な時のみに使うべきではあります。例としてはKenalog in Orabaseと言う物があります。他にもいろいろな塗り薬があります。またはっきりした理由は解らないがこれは効くらしいという療法もいくつかあります。ヨーグルトは予防になると言われています。紅茶のティーバッグを濡らして口内炎に付けると痛み止めになるとも言われています。またオキシフル(Hydrogen Peroxide)を水で4ぶんの一ぐらいにうすめてゆすぐと良いとも言われています。

口内炎の様に見えてもそうではない口の中の炎症もありますので何か変だと思われましたらご連絡下さい。また英語で言うCold SoreはCanker Soreとは別の物です。Cold Soreはウィルスによる口唇ヘルペスの事でだいたいは唇に出来るのですが口内にもアフタ性口内炎に似て出来る場合もあります。Cold SoreはCanker Soreとは使う薬が違うので気をつけてください。

口内炎は厄介な物ですが、毎日の生活習慣が何かしら良くなると口内炎の発生度が少なくなりえます。ですからいろいろな要因を考えていろいろな予防法を試してみてください。そしてご質問や口の中の問題がありましたらご連絡頂ければお助けします。

 

 

 

 

 
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