スポーツと歯 September 2008


今回はスポーツと歯について書かせて頂きます。第一にマウスガード、第二に噛み合せについて書きます。

スポーツ中に起こる口の中の怪我を防ぎ歯を守るために口内に着用するものがマウスガードです。皆さんもボクシングの選手がしているのを観ていると思います。ボクシング、アメリカンフットボール、アイスホッケー、ラグビーなどでは義務付けられていますが、実際は他のスポーツでもマウスガードを着用する事はお勧めできます。野球、サッカー、バスケットボール、テニスなどでも歯や顎をぶつけてしまう事故が起こりうるからです。またマウスガードは脳震盪の予防にもなると考えられています。データが少ないのですが顎から頭部へ伝達される衝撃がマウスガードのクッション効果によってやわらげられると説明されています。マウスガードは通常上の歯を囲うように作られます。そしてスポーツ用品店で求められる即製のものと歯医者さんで作るカスタムメイドのものと2種類あります。やはり個々の方の歯に合わせて作るカスタムメイドのマウスガードの方が口にぴったり合いますし噛み合せも安定しています。ですから、もしもカスタムメイドのマウスガードを必要としている場合はご連絡下さい。

またスポーツの世界では良い歯の噛み合わせは大事です。歯を食い縛る事により集中力が高まり大きな力を出せる、また瞬間的に大きな力を出そうとした時に無意識に歯を食い縛るという事は皆さんも経験しているかと思います。はっきりとは歯を食い縛ることと体の筋肉力の関係は解られてはいないのですが歯を食い縛っている時のほうがそうではない時よりも筋肉に力を加えられるという研究データがあります。食事の際の歯の噛む力は食べ物の種類によって違いはありますが平均は10kgぐらいだと考えられています。しかしスポーツの際に歯をかみ締める場合、奥歯には40-90kg力が加わっています。また重量あげでは100kg以上の力が歯に加わっていると報告されています。つまりスポーツでボールを打つ際などに歯を食い縛る時には非常に大きな力が歯に加わっているのです。ですから、かみ合わせが良くない状態でスポーツをしていると歯や顎関節への障害が起こりえますし、虫歯や歯槽膿漏で弱まっている歯にはダメージが大きくなりえます。かみ合わせが良ければバランスよく噛締められるのでそれだけ運動能力も良くなるとも考えられています。前に述べましたマウスガードも良いものであればかみ合わせが安定しているので場合によっては着用することによって運動能力が上がるという説もあります。

野球のイチロー選手はインタビューで歯を磨く回数を聞かれた時1日に5回磨いていると答えたそうです。一流のプレヤーになるために出来る事は何でもしていると考えると彼であれば本当に1日に5回歯を磨いていると思われます。歯が丈夫である事は大事ですから。また、相撲の世界でも歯が悪いと三段目以上の力士にはなれないとある相撲部屋の医者が言っていたそうです。スポーツ選手でなくてもみなさんも歯は体のとても大事な一部ですので大切にして下さい。そしてチェックアップ、クリーニングのため、また歯に問題がある時にはご連絡いただければお助けします。

 

 

 

 

 
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