食生活と歯茎 March 2009


私たちの健康のために食生活はとても大事です。そして食物は口内の健康にも非常に関係しています。糖分は虫歯の大きな原因だとは誰もが知っていると思います。また血糖値が高いと体が炎症を起こしやすいので、歯槽膿漏になりやすくなるという事も以前のニュースレターに書かせていただきました。ある程度は前のレターで触れていますが大事な事ですから、今回は食生活と歯茎の健康について書かせていただきます。

歯槽膿漏はバイキンが歯と歯茎の間に入って侵し、そして徐々に歯と歯茎、また歯と骨のつながりを失くしてしまう病気と考えられています。しかしこの歯槽膿漏の原因を詳しく診てみますと困った事が見えてきます。何が直接歯茎や骨と歯のつながりを失くす作業をしているかというと、それは私たちの体が作っている炎症物質そのものなのです。炎症というのは体が変な異物から体を防御するため、また体の傷を治すために起こす作用で本来は良いことです。しかしこの防御作業が逆効果になっています。簡単には体が害のある物から離れようとして歯茎はバイキンの付いた歯から離れ、また骨までそこから逃げようと無くなってしまうと言えます。そしてこの作業をしているのが炎症物質なのです。解決策としてバイキンは取り除かなければいけないのですが、それと共に歯茎に炎症が簡単に起こる事を防ぐ必要性があります。

体が炎症を起こしやすくし、炎症を慢性化させる原因は遺伝、バイキン、ストレス、運動不足、また特別な薬物といろいろありますが、大きな原因は食生活にあります。食物で何が炎症を助け何が炎症を抑えるかをリストにしてみますととても簡単な事が見えます。だいたいの方がヘルシーな食物とそうでない物はなんとなく解っていると思いますが、やはり炎症に関しても同じ食物がそのままあてはまります。炎症を助ける食物は洗練された炭水化物、また動物性脂肪です。洗練された炭水化物というのはいろいろな糖分、また白パン、白パスタ、白米など簡単に血糖値を上げてしまう物です。食べてはいけないのではなく、ほどほどにしかも他の栄養素のある物といっしょに摂って下さい。そして動物性脂肪はみなさんもご存知だと思いますが、ヘルシーな食事のためには肉類から脂肪をある程度取り除き、ミルクも低脂肪のものにするということにつながります。また炎症を抑える食物は野菜と果物です。いろいろな野菜と果物を食すると、いろいろな抗酸化物質やビタミンが体に入り炎症を抑えてくれるのです。そして魚油に入っているOmega-3も炎症を抑える効果があります。

私たちの食生活は私たちの健康にとても関係していて悪い食生活は口内にも歯茎の炎症として表れます。もちろんバイキンも歯茎を侵していくので、やはり歯茎と歯の間をきれいにするための毎日の歯磨きとフロスも大事です。そしてやはり歯医者さんでのチェックアップ、クリーニングも大事ですから、そのためまた歯と歯茎の問題解決のためにもお電話いただければお助けいたします。           

 

 

 

 

 
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