歯を失くしてしまった場合の治療方法 April 2009


今年は4月12日がイースターです。日本ではあまりなじみの無い祝日ですが西洋の国では庭に卵を隠して子供たちに探させるエッグハントをしたり、卵やウサギの形のチョコレートを親しい人にプレゼントをしたりして祝っています。キリスト教でイエスの復活を祝う祭りで具体的には春分の日の後の最初の満月の次の日曜と決められているので、その年によって3月にあったり、4月にあったりします。もともとは北方神話の春の女神イースターに由来した春の祭りだった物が冬から春に移り変わる様がイエスの復活のイメージに重なったのではないかと考えられています。卵は生命や復活の象徴として使われ、ウサギは子沢山なことから繁栄、多産の象徴として使われています。今回は新しい春のおとずれ、また復活という事につなげ、歯を失った場合にできる3つの治療方法について書かせていただきます。

歯は失くさない方が絶対良いのは確かです。しかし歯槽膿漏、虫歯、事故等でどうしても歯を失くしてしまう事があります。そして、歯を失くしてそのままにしておくと問題が起こってきます。歯は上下の歯が噛み合う事によって一定の位置にあるので、どちらかの歯が無いとその歯と噛み合っていた歯は上の歯であれば下に下がり、下の歯であれば上に上がってしまいます。また、歯が無いとその隣奥の歯はそこに傾いていきます。これは長い年月をかけておこるので本人は気づかない事が多いのですが、だんだん噛み合わせがおかしくなり噛む力が制限されていきます。また失った歯が多ければ多い程、噛むときに残された歯にかかる負担は大きくなります。噛むという作業は食事には不可欠ですし、また脳に刺激をあたえ脳を活性化させてくれます。ですから歯を失くしてしまった所に人工の歯をいれるということはとても大事です。

歯を失った場合の治療方法は3つあります。インプラント、ブリッジ、入れ歯です。簡単に言えばベストがインプラント、次に良い物がブリッジ、そしてその次が入れ歯と言えます。

インプラントは骨にチタンの人工歯根を埋めてその上に歯の形の物を付けるというものです。とても長持ちし、また固定されているので違和感はほとんどありません。また隣の歯に繋げているのでは無いので一番天然の歯に近い状態にできる治療法です。自分の歯と同じ感覚で噛めます。欠点とすればあまりにも顎の骨がない場合には出来ないという事です。また費用は3つの内では一番かかります。

ブリッジというのは名前のとおり橋渡しにするという事で歯が1本か2本無く、その両どなりに頑丈な歯がある場合に出来ます。両側の歯に繋げてその間に人工の歯が歯茎の上に乗っかっているようになります。両側に強い歯がないといけず、また両側の歯を大きく削る必要性がありますが、固定しているため違和感はほとんどありません。しかし両側の歯にはやはり負担がかかりますし、歯を繋いでしまうので掃除がしにくいという欠点はあります。

入れ歯は取り外しができる物で通常歯が多数無い場合に使われます。歯が何本かある場合には部分入れ歯、歯が完全に無い場合には総入れ歯が出来ます。取り外しが効く物なので部分入れ歯の場合残った歯を大きく削る必要性はありません。しかし部分入れ歯も総入れ歯も歯茎を多く覆うことによって安定させるので違和感はありえます。また噛む力は健康な歯の3分の2ぐらいになってしまいます。そして部分入れ歯の場合、入れ歯をできるだけ安定させるために歯の何本かには留め金の様な物がひっかかる事になるのでこれらの歯にはそれだけ負担がかかります。しかし、噛めるという点から見ると無いよりも入れ歯があった方が良いのは確かです。

簡単には歯を失った場合の治療法は3つなのですが、この3つの方法を合わせて使う事も出来ます。歯がたくさん無い場合、インプラントを使ってブリッジをする事は可能です。また、インプラントをいくつか入れてその上に入れ歯を付ける事により入れ歯を安定させまた噛む力を強くするという事も出来ます。

個々の方の口内は違いますから、やはりその方の口と歯にあった治療をするべきです。当医院ではまず診察をくわしくきちんとし、そこから患者さんに合った良い治療方法を患者さんにお伝えし、治療を進めていくという事をしています。歯を失くしてしまった場合、治療は可能です。しかし歯を失くさない様にする事がまず大事ですから虫歯と歯槽膿漏は出来るだけ手遅れになる前に治して下さい。また、やはり予防が一番ですから、毎日の歯磨きとフロスもがんばってして下さい。      

 

 

 

 

 
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