鼻で呼吸しましょう August 2010


今回は鼻で息をする事の大事さについて書かせていただきます。本来、私たちの体は鼻で呼吸をするようにできていて、口での呼吸はその補助の役目をしています。実際は鼻呼吸の方が口呼吸よりも血液中に入る酸素量が18%ぐらい多い事がわかっています。口呼吸の方が空気の出し入れは多いのですが、鼻呼吸をすると鼻腔内でNitric Oxideという物が作られ酸素の吸収を増やしてくれるという事と、口呼吸では二酸化炭素を出しすぎてしまい結果的に酸素の吸収を減らしてしまうといういろいろな事が起こっています。また鼻呼吸をすると、鼻腔がほこりや細菌を除去し、また空気を温め湿気もつけてくれ、とても肺から酸素を吸収しやすい状態にしてくれます。

しかし、アレルギーや鼻炎などにより鼻がつまってしまい口でしか呼吸が出来ないという場合があります。たまに風邪などで鼻がつまってしまうという事は誰にでもあり得るのですが、そうでなく長い間口呼吸しか出来ない場合いろいろな問題が起こってきます。  

まず、歯並びが悪くなるという事が特に子供の発育期、成長期に起こります。口だけで呼吸をするためには必ず口を開けて出来るだけ空気が入れるようにしなければいけません。従って、縦に顔が伸びた状態になっていき、歯が閉じていないように出っ歯になっていきます。また、鼻だけで呼吸をする場合、口は閉じていてその際私たちの舌は普通に上顎に触っているようになります。この唇の閉じた状態と舌の位置はほのかに歯に圧力を加え歯並びが良くなるように助けてくれます。もちろん口呼吸だけをしているとこの事は起こりません。従って、出っ歯なだけでは無く、歯もがたがたとあっちこっちと並んでしまいます。

しかも、摂る酸素量が普通よりも少ないという事は他にいろいろな問題を起こします。どうもすぐに疲れてしまう、またどうも思考力や体力がないという事が起こり得ます。

口呼吸をしている際には口内は乾いているので、バイ菌は唾液に流され退治されず、つまり虫歯や歯槽膿漏にもなりやすくなります。

ですから、もしも子供が、そして大人の方でも、口呼吸だけをしていて鼻では呼吸が出来ない場合、耳鼻咽科のお医者さんに診てもらって下さい。また、お子さんで、顎がまだまだ成長する時期であれば、歯の矯正によって歯並びを良くするだけでなく、上顎を広げる事によって鼻腔の面積も広がり、つまり鼻呼吸がもっとよく出来るようにする事も可能です。人間の体の成長、そしてそれにともなう顎の成長が一番多く起こるのが、女性12歳そして男性14歳あたりなので、その前の7歳になる前ぐらいには呼吸の問題がなかったとしても歯科矯正の先生に診てもらう事をお勧めします。5歳でも早くありません。

そして、もしも鼻呼吸はできるのだけれど、どこかで鼻がつまってしまった事があり、そのため口呼吸をする癖ができてしまっているという方は出来るだけ鼻呼吸をするように心がけてしてください。実際はいびきも口呼吸をしなければおこらないのですが、寝ている間の事は無意識のうちにしている事なので口呼吸をしないようにするという事はむずかしいですが、それでも普段鼻呼吸をする事を心がけていてそれが普通になってくれば寝ている間にも影響してきます。

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