口臭 February 2013

 口臭については前に書いた事があります。(ホームページ内のバレンタインデーのために口臭防止 February 2008口臭をなくす Fall 2006 – 1をご覧下さい。)しかし口臭というのは周りの人に不快感を与えてしまう嫌なものです。従って、今回は口臭をなくす事に役にたつ事を願い、前とちょっと違う角度から口臭について書かせていただきます。

口臭の大部分は口内のバクテリアが原因です。口内のバクテリアの中で臭いにおいを出すものがいくつかあります。普通このにおいは食物が腐る時のにおいとバクテリアがつくるvolatile sulfur compound(揮発性硫黄化合物)のにおいとあります。食物が腐る時のにおいも実際はバクテリアが腐らせているのでバイ菌が原因です。そしてこれらのバクテリアは主に口内が乾いている時ににおいを出します。においというのは空気の中ににおいの分子が散らばってそれを鼻が感知しているものです。従って口臭を抑えるためにはにおいの素になるバイ菌と食べカスを取り除く事はもちろん必要ですが、それと共ににおいの分子を破壊してしまえばにおいません。また、歯槽膿漏で口臭の素のバイ菌が歯と歯茎の間に住みこんでしまうと特に悪いにおいを放ちます。

こう考えていくと口臭を止めるために出来る事はおのずとわかってきます。当然の事ですが、悪臭の素のバイ菌を口内から取り除く必要性があるので、毎日の歯磨きとフロス、そして定期的な歯医者での歯のクリーニングは欠かせません。歯槽膿漏になっているのであれば治す必要性があります。また、アルコールは口内を乾かす要素ですので、飲むのは控えめにしていただきたいものです。前にも書きましたが、口内洗浄液(マウスリンス)も私自身は中にアルコールが入っているものはお勧めしていません。特に口臭があると思われましたらアルコールの入っていないマウスリンスをお勧めします。また、タバコは本当に吸っていただきたくありません。喫煙は歯周病を治らなくし、それ以上に悪化させる要因です。(ホームページ内の喫煙と歯槽膿漏 May 2008を是非お読み下さい。)タバコのにおいとバイ菌からの口臭が混じり非常に悪臭になり得ます。

何回も書いていますが、口内の歯に付いていくバイ菌はねちゃねちゃしたものの中に入って歯に付いていくので歯ブラシとフロスで機械的に取る必要性があります。従って単にマウスリンスで濯いでいるだけではバイ菌を取り除く、また殺菌するという効果があまりありません。しかし口内洗浄液(マウスリンス)も歯磨きとフロスでねちゃねちゃしたもの(バイオフィルム)を壊して取り除いた後に使えばこのマウスリンス内の薬の効果が得られます。マウスリンスにはいろいろな種類がありますが、中には口臭のにおいの分子を破壊する薬が入っているものがあります。以前にも紹介したClosysには殺菌作用があり、しかもバクテリアがつくる嫌なにおいのvolatile sulfur compoundを分解する作用があります。しかもアルコールは入っていません。従って口臭防止という理由だけでもとても良いものなので使ってみて下さい。(ホームページ内のおすすめ歯科用品のページをご覧下さい。)

また、口臭防止という理由だけでは無く、歯槽膿漏の予防としても出来る事があります。一番歯槽膿漏になりやすい歯茎の箇所が歯と歯の間です。隠れているところなのでバイ菌がたまりやすいのです。そしてここはフロスまたはウォーターピックなどを使わなければ掃除が出来ません。もし歯槽膿漏、そしてそれに伴った口臭にお悩みでしたら、また、そうでなくても出来るだけ予防をしたいと思われていましたら、指で歯磨き粉を歯の表面につけてそこをフロスして下さい。つまりフロスに歯磨き粉をからませ、歯磨き粉の研磨剤と中の薬をうまく歯と歯の間にも使うという事になります。口内の4分の1ずつぐらいに歯磨き粉を付けフロスをするという風にしてみて下さい。フロスをする際大事な事のひとつをまた書いておきますが、おしこむのではないのですが、入る所までフロスを歯と歯茎の間に入れて下さい。また、フロスは歯の表面をこすってバイ菌をとる事が役目です。この歯磨き粉を使ってのフロスは一日に一回して下さい。もし出来れば、とても効果があります。

実際は口臭防止だけでなく歯槽膿漏と虫歯の予防に出来る事はいろいろあります。よろしければいろいろな手段がホームページ内の馬場歯科便りに載っていますから、読んでみて下さい。そして、治療、検診、クリーニングのためにはお電話下さい。

 

 

 

 

 
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