虫歯菌を口内に住みにくくする August 2016

私はこの南カリフォルニアでも暑い日が続く中、日本の夏はとても蒸し暑いので、日本に住んでおられる方たちは、日本に住んでいるだけですごい、えらいと思う事があります。もちろん、住めば都で、慣れておられるはずですし気候だけがその場所の良し悪しを決めるわけではありません。でも住んでいる所の環境は体の健康に影響します。従って、みなさんどこに住んでおられてもこの夏、水分をよくとり、夏ばてに気をつけて下さい。ところで、もちろん、どの生物にも住みやすい環境があります。従って、口内も虫歯菌が住みにくい所にすれば、それだけ虫歯にもなりにくくなります。そこで、今回はこの事にしぼって書きます。

前に何回か書いていますが、虫歯菌は酸性の環境を好みます。この事ととても関係するのが、糖分です。糖分は虫歯菌の食物になるだけでなく、虫歯菌が糖分を摂取すると菌は酸を作ります。つまり、口内は糖分によって、食べる前よりももっと酸性になります。虫歯菌はこの酸で歯を溶かすだけでなく、口内を自分たちの住みやすい所にします。しかも他の良い細菌にとっては酸性の環境は住みにくいので、良い細菌の数が減ってしまいます。それと共に酸性の物を食べたり飲んだりするとやはり口内は酸性になります。しかし、だからといって甘いものを絶対食べないとか酸性のものも絶対口にいれないというわけにはいきません。甘いものだけでなく、簡単に分解される炭水化物はやはり虫歯菌にとっては良い食物になります。つまりパンや米さえも、そしていろいろなスナック菓子も甘くなくても虫歯になる原因になります。極端に言えば、毎日私たち自身が何も食べなければ、虫歯にもならないのですが、そんなばかな事はできません。でも、確かに私たちの死後には虫歯はもう進行しないことは解っています。

虫歯にならないように毎日何も食べないというわけにはいきませんが、口内が1日のうちに出来るだけ酸性にならないようにすることは可能です。1日のうちに何回も口に糖分をいれてしまい、しかも口内に虫歯菌がいた場合、その都度に口内は酸性になります。また、だらだらと酸性の飲み物(例えばソーダ)を長い間口に入れて飲んでしまうと長い間口内が酸性のままになってしまいます。つまりこれらのことは出来るだけ避けて下さい。また、普通にいただく3回の食事の際にお菓子やソーダを口に入れる方が、間食として摂るよりも良いです。つまり、食事の際、虫歯菌がいれば、口内は酸性になりますが、しかしその時だけですみます。しかし、間食が多いと酸性になる回数が多くなります。

そして、もちろんどのような方法でも酸性になった口内を中和させる事は虫歯防止になります。従って、食事の際、また喉が渇いた時なども、甘味料の入っていない普通の水を飲む事はそれだけで有意義です。また、唾液には中和する作用があり、また殺菌効果もあるので、食後にシュガーレスガムを噛んで、唾液分泌を促進させるという事も虫歯防止に繋がります。前にも書いていますが、ベーキングソーダはアルカリ性ですので、歯磨きをする際、歯磨き粉と共にベーキングソーダを使うのも理に通っています。

また、これも当たり前の事なのですが、口内に虫歯菌が多ければ、それだけ虫歯になりやすいわけです。虫歯菌が多い口内に糖分を入れれば、それなりに酸を多く作り、しかも居心地が良いので、どんどん繁殖します。従って、毎日出来るだけ歯についている虫歯菌の量を減らす事はとてもとても大切です。毎日の歯磨きとフロスを良くしないで、糖分をいつも口に入れる事は危険な行為です。虫歯予防についてのみ書いていますが、歯槽膿漏防止のためにも毎日の歯磨きとフロスを良くしてください。

今回は簡単に口内ができるだけ酸性でないようにする事の大切さを書かせていただきました。誰かがそうか、口内を虫歯菌が住みずらいところにするために上記のことをしてみようと思われてすることがあれば、それはうれしいです。もちろん、歯医者での定期的な検診、クリーニングも大事ですので、そのためには、また治療のためにはお電話ください。

 

 

 

 

 
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