歯茎のために自分で特別に出来る事 December 2016

1年が経つのははやい事で、もう12月ですね。いろいろ忙しい中、口内の健康にも忘れずに気を使って下さい。さて、今回は歯茎のために自分で出来る事を3つ紹介させて頂きます。もちろん、毎日の歯磨きとフロスは基礎的に大事なので、してください。しかし、それ以上に出来る事はあります。

まず、とても簡単な事について書きます。温めた塩水で口を濯ぐ事は歯茎の傷にとても良いのです。コップ1杯の温めた水に小さじ1杯または1/2杯ぐらいの塩を入れてして下さい。たくさんの塩はいりません。私はいつも歯を抜いたらその次の日からは食後や歯を磨いた後にこの塩水で口を濯いで下さいと患者さんに言っていますが、この塩水で濯ぐ事は口内にちょっと傷ができた時、またちょっと喉が荒れている時、そして歯の治療で歯茎を触った時などにも効きます。30秒ぐらい濯いでください。塩水には炎症を抑える作用があります。そして塩水はアルカリ性なので、バイ菌の繁殖を抑えます。また、この温かい水に塩がちょっと入っているというものは私たちの体内の水分に近い状態のものなので、歯茎にやさしいのです。もちろん、呑み込まないで下さい。

もうひとつ出来る事を紹介します。消毒液のオキシフル(オキシドール)(英語ではHydrogen Peroxide)は実際歯茎にも良いものなのです。ただ使い方に気をつける必要性があります。普通に市販されているこのオキシドールはみな濃度が3%です。日本でもアメリカでもそうです。この濃度はそのまま口に入れても大丈夫ではあるのですが、人のよっては強すぎる場合があります。消毒液として使った事がある方であればご存知だと思いますが、これを傷口につけると泡がたち、そしてその箇所が短期間白くなります。独特にちょっと沁みる感覚があります。殺菌効果があるのですが、濃度が強いと歯茎を逆に痛めます。3%は口内でも使える濃度ではあるのですが、いろいろな研究データからは、歯茎のためであれば1.7%ぐらいの濃度が一番歯茎を傷めず、しかし殺菌効果もあると示されています。おいおい1.7%に薄めるのは難しいではないかと思われるかも知れませんが、簡単には水とオキシドールを1対1に混ぜて使えば、口内を濯ぐ事は大体の方は出来ます。もちろん、歯茎が繊細な方であれば、水で10分の1ぐらいまで薄めて使う事も出来、それでも少し効果はあります。つまり個々の方がどの濃度までは大丈夫なのかを試してみる必要性があります。また、もし薄めるのも面倒だと思われましたら、アメリカにはPeroxylという名前で1.5%の濃度のものが口内を濯ぐ液体として市販されています。オキシフルは殺菌作用が良いのですが味は良くないです。そこで、この液体で濯いだ後には普通の水で良く濯いで下さい。しかし、口臭や歯槽膿漏に悩まされている方であれば、試す価値があります。もちろん、オキシフルは飲まないでください。

もうひとつのものを書きます。アロエベラ(Aloe Vera)をみなさんご存知と思います。アロエベラは歯茎にも良いのです。炎症を抑え、殺菌もするので、アロエベラの葉からそのままジェルをとって口内炎などにつけることができます。また、アロエベラのジュースで口を濯ぐ事も傷や口内炎に効きますし、また歯肉炎にも効きます。このジュースは飲んでも大丈夫です。もちろん、アロエベラ入りのクリームなどで口内用で無いものは口に入れないでください。

実際はどれだけ特別なものがその人に効くかは人それぞれ違います。しかし、試してみる事は良いことです。そして、やはり基礎の歯磨き、フロス、また定期的な歯医者さんでの検診とクリーニングはみなさんにとてもお勧めです。12月から年明けまでいろいろ忙しいかと思いますが、どうか歯と歯茎を大事にしてください。もちろん、定期検診、クリーニング、治療のためにはお電話ください。

 

 

 

 

 
ホーム | 医院紹介 | 患者様の声 | 馬場歯科便り | おすすめ歯科用品 | ロケーション | お問い合わせ

20261 Acacia Street Ste100 Newport Beach, CA 92660
Tel. 949-752-6480

© Kenichi Baba, DDS