年末年始も歯を大事にして下さい　December 2018

年末年始にはいつもと生活のパターンがずれる可能性があります。忘年会、クリスマス、そして正月といろいろな事が続きます。しかし、こういう時期でも歯の手入れをおろそかにしていただきたくないです。そこで、今回は基本的に皆さんに気をつけていただきたい事を復習します。

いろいろなパーティーや行事があるとその際ついついいろいろなスナック菓子をだらだらと口に入れて食べてしまいがちです。また、忙しいとついついスナック菓子を間食してしまいがちです。しかし、このだらだらと食べる事は歯にはとても悪いのです。糖分を口に入れると虫歯のばい菌はそれを餌にし、すぐに酸を出します。この酸は20～30分ぐらいで唾液により中和され、その際酸で溶けだした歯の表面の分子たちはまた歯の表面に戻るという事をしてくれます。しかし、この酸からのダメージの数が多すぎると、中和の作業が酸で溶かす作業に追いつけなくなり、少しずつ歯に穴が開いて行ってしまいます。つまり間食の数が多いととても虫歯になりやすいのです。ですから、パーティーで少しずつお菓子、ケーキ、クッキー、チップスなどを口に入れてしまうと歯にはよくありません。口に入れるスナックとしては野菜、果物などの方がお菓子よりも歯に良いです。またチーズには酸を中和する作用があり、従ってスナックとしては良いです。

また、パーティーでも水を飲むという事を気にして下さい。食後、また食事の際にも水を飲むと口内が中和する事を助けます。また食物も虫歯菌もある程度水で流されます。しかも、もしアルコールを飲んでおられるのであれば、アルコールは口内を乾かします。口内は乾くと、口内のばい菌を流しにくくし、虫歯菌が繁殖し、歯を虫歯になりやすくします。従って、食事の際に水を飲むのは歯にとても良いのです。そしてアルコールは尿も出しやすくし、つまり体も脱水しやすくなり、従って水を飲んで水分を補給する事は体全体にも良いです。もちろん、糖分の入った飲み物、つまりジュース、ソーダ、またいろいろな糖分入りのアルコール飲料は歯に悪いと認識して出来れば避けて下さい。もし飲んだとしてもその後すぐに水を飲むのは良いです。

とても忙しくて疲れていたり、夜遅くまでパーティーがありアルコールも入っているとつい歯磨きをしないで寝てしまう可能性があります。しかし、ここの所は決意して頑張って歯磨きとフロスをしてから寝て下さい。夜寝る前の歯磨きはとても大事なのです。寝ている時は唾液の分泌は無く、口内は乾燥します。つまり、虫歯菌は唾液により流されず、また唾液による殺菌もされません。従って、寝ている時は虫歯菌が一番繁殖する時なのです。ですから、どんなに疲れていても、眠くても夜寝る前には歯磨きとフロスを必ずして下さい。もちろん、朝起きた時も歯磨きをする事をお勧めします。これも、夜寝ている間に繁殖した虫歯菌を取り除くためです。口内のばい菌はどんどん繁殖するのです。

また、歯を道具としては使わないで下さい。ついつい袋を開けるとかビンの蓋を開ける事に歯を使ってしまいがちですが、これは歯を傷めます。同じように、飲み物に氷が入っていたらこの氷は歯で砕いて食べないでください。何回も続けてしてしまうといつか歯が割れてしまいます。

忙しくて急いでいて早食いをしてしまう事もあるかもしれません。しかし、食物をゆっくりと良く噛む事は歯にもまた脳にも良いのです。唾液の分泌を促進してくれるので、虫歯菌の殺菌と流してくれる作業を良くします。また、良く噛む事は脳を刺激し、脳の働きを良くします。従って、出来るだけ良く噛んで食事をしてください。一口ごとに30回噛むというのは良い目安です。

年末年始で生活パターンが少し変わっていても、基礎的に歯を大事にしてください。もちろん、季節に関係なく一年中毎日歯磨きとフロスを良くする事をして下さい。朝晩と2回は歯を磨く事を本当にお勧めします。フロスも1日に一回はして下さい。歯医者での定期検診とクリーニングもして下さい。普通に６ヵ月ごとにはする事をお勧めします。歯槽膿漏になった事がある方は３ヵ月ごとをお勧めです。検診、クリーニング、そして治療のためにはお電話下さい。