生活習慣と歯の健康 May 2019

体の健康に関係する生活習慣は口内の健康にもとても繋がっています。不健康に見える患者さんは歯や歯茎を治療しても治りが遅かったり、また再発する可能性が高い事を私は歯医者をしていて診ています。また、逆に健康的に見える患者さんは治療をすると直ぐに大丈夫になる事も診ます。もちろん、患者さん一人一人の毎日の生活習慣は私には見えないので、ある程度は推測でしかありません。しかし、皆さんに健康的な生活をお勧めする事は出来ます。そこで、今回は基本的に口内の健康のため、いや実は体全体の健康のため、に気をつけていただきたい生活習慣の項目を4つほど記載させていただき、口内の健康に繋げます。

まず、睡眠です。口内の健康と関係あるのかと思われるかも知れませんが、私たちの免疫力をとても支えてくれているのが、毎日の睡眠なのです。睡眠している間にはサイトカインというたんぱく質が多く分泌され、このサイトカインは化膿や炎症を抑えるためにとても大事なのです。つまり、歯や歯茎の治療をした後、睡眠を怠ってしまうと、治りが遅くなります。歯を抜いたり、歯茎を深くクリーニングした後などは良く睡眠をとる事はとても大事です。また、睡眠不足であると、いろいろな病気になりやすいのです。従って、睡眠の必要性を軽視しないでください。

そして、もう一つ大事な事が毎日起こり得る慢性化してしまったストレスです。少しのストレスは私たちの生活の中で起こってくるものですが、毎日、特に精神的なストレスがあると、私たちの免疫力はやはり下がってしまいます。慢性的なストレスはコルチゾールというホルモンを多く分泌させてしまいます。このコルチゾールは炎症をコントロールする働きを持っているのですが、慢性的に分泌してしまうと、体がコルチゾールの影響を受け入れなくしてしまうのです。コルチゾールは炎症を多くしたり少なくしたりするはずなのですが、コルチゾールに体が反応しなくなってしまうと、炎症があった場合、この炎症は慢性的に続いてしまいます。つまり、もし歯槽膿漏になってしまった場合、まずはばい菌が問題を起こすのですが、その後の歯茎の炎症はストレスが慢性的にある方はとても治りにくいのです。体全体の事を考えても、とても悪循環で、もし精神的なストレスがあると、夜も眠れなくなり、つまりもっと体の免疫力が下がり、いろいろな病気になり安く、しかも病気も治りにくくなると言えてしまいます。従って、ストレスに対応するために、瞑想をする、またヨガをするという事は良いのです。また、何かしらストレス解消になるリラックスする趣味などあると助けになります。

これもみなさんご存知だと思いますが、運動はとても体の健康に良いのです。適度な運動は体の炎症を下げる事に貢献します。運動をすると筋肉、骨、関節などがいろいろな化学物質を分泌し、炎症を防ごうとしてくれるのです。口内の炎症にも関与します。免疫力も上げます。軽く汗をかくほどの運動で良く、適度な運動はストレス解消にもなります。しかし、過激な運動は逆にストレスになってしまうので気をつけてください。

もちろん、食生活の良し悪しはやはり、体の健康、そして口内の健康にとても関係します。当たり前ですが、毎日何を食べているかは、体の炎症を上げる、また下げる事にとても影響します。野菜や果物を多く摂取しているか、また糖分を摂りすぎていないか、という事柄はやはりとても大事なのです。口内の健康からしても、炎症を抑える、また虫歯にならないようにするという事にとても関係します。

皆さん、毎日の生活で普通に何をしているかを考え,とても気にしてください。改良出来る事は少しでもしてください。もちろん、体を大事にし、歯と歯茎を大事にして下さい。毎日の歯磨きとフロスを良くして、歯医者さんでの定期検診とクリーニングをして下さい。検診、クリーニング、そして治療のためにはお電話下さい。

 

 

 

 

 
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