虫歯菌のうんちとおしっこ November 2019

歯の健康についていろいろ検索していたらある日本の歯医者さんが子供たちに例えで伝えている事柄をみつけました。岡崎好秀先生という方で、彼は虫歯菌の作る歯垢と酸は虫歯菌のうんちとおしっこだと書いています。例えとして書いているのですが、確かにこれはわかりやすいので、みなさんにも伝えるべきだと私は考えました。歯を良く磨かないで、糖分を多く食べると口の中は虫歯菌のうんちとおしっこだらけになってとても汚いというイメージが頭の中に入ってしまうとこれはもう歯を良く磨かないわけにはいかなくなります。という事で、今回は虫歯菌のうんちとおしっこについて書きます。

虫歯菌は口内で糖分を食べ、そして歯垢と酸を作ります。歯垢はべとべとしていて、歯にくっつき、ばい菌たちはこの歯垢の中に住みます。そして酸は歯を溶かします。虫歯菌にとっては酸性の環境は住みやすい所でもあります。簡単に私たちが食べてそしてその後出すものはうんちとおしっこです。もちろんばい菌の作る歯垢と酸ははっきりとはうんちとおしっこではないのですが、虫歯菌が食べて、そして出すやわらかい個体と液体という意味では良い例えと言えます。

歯垢(バイオフィルム)は粘々していて、これはどぶなどについている粘々しているものと同じと考えて下さい。ばい菌が歯にくっつくため、そして中に住むためのものです。大部分、食べかすは歯にねちょっとくっつくものではないのですが、歯垢はくっつきます。もちろん、キャラメルのようなものは歯にくっつきますから虫歯にしやすくするお菓子です。しかし、歯垢は歯にくっついているので、単に水で濯ぐだけではとれません。歯を磨いてとる必要性があります。しかもばい菌はどんどん歯垢を作り、繁殖していきます。歯垢1gの中にばい菌は1000億ぐらい住んでいます。人間のうんこ1gの中にはばい菌はこの3分の1しかいません。つまりめちゃくちゃに口内のばい菌の数は多く、しかも私たちが食をするたびに、ばい菌たちにも食がいき、どんどん歯垢と酸を作ります。従って、毎日朝晩と歯磨きとフロスをして歯垢を歯の表面から取り除く事はとても大事なのです。

そして、虫歯菌は食をするとすぐ酸を作ります。糖分が主食なわけで、ただ糖分に簡単に分解される白パン、白米、パスタなども当然虫歯菌の食物なのです。もちろんこの酸は歯を溶かします。歯は酸で少し柔らかくなっても唾液によって酸が中和されればまた固くするという事をしようとします。しかし酸性にする回数が多くこの中和する作業が追い付かなくなると歯には穴があいてしまいます。つまり、間食の数が多く、しかも間食の際に甘いお菓子や糖分の多いソーダやジュースなどを飲んでいると非常に虫歯になりやすいのです。

毎日の歯磨きとフロス、そして良い食生活が大事な事はだいたいの方はご存知だと思います。しかし、みなさん、毎日の歯磨きとフロスをさぼり、しかも甘いお菓子ばかりだらだらと食べていると、口内は虫歯菌のうんちとおしっこだらけになると思ってください。歯と歯茎を大事にしてください。もちろん、歯医者での定期的な検診とクリーニングは本当にお勧めします。歯医者でのクリーニングでは歯垢は必ず良く取れるので、定期的にしていればとても歯と歯茎の健康に繋がります。自分でする毎日の歯の手入れが一番大事なのですが、歯医者さんでクリーニングをすると自分ではとれていなかった歯垢がとれますし、あまり毎日の手入れが良くない方でもその時は汚れが良く取れます。歯垢、そしてばい菌は放っておくと増えていくので、毎日の歯磨きと歯医者さんでの定期的なクリーニングはとても優れた虫歯と歯槽膿漏の予防方法なのです。しかも、定期的に検診をしていれば、虫歯や歯槽膿漏がとても悪化する前に治療をして健康な状態にする事が出来ます。定期的な検診とクリーニングは通常6か月ごとにはすることをお勧めします。もし歯槽膿漏に一度でもなってしまった方であれば、3か月ごとをお勧めします。検診、クリーニング、そして治療のためにはお電話下さい。

 

 

 

 

 
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