歯茎に良い栄養素 January 2022  

あけましておめでとうございます。今年もみなさんが健康である事を願います。ところで、歯茎の健康を考えるとそのために特に良い栄養素やビタミンはこれだというものはいくつかあります。もちろん、全体的に体にも良いものなのですが、今回はこれらの歯茎に良い栄養素について書きます。

まず本当に良いものは抗酸化物質です。なんだそれはと思われるかもしれませんが、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEは皆この抗酸化物質で、簡単に言えば、体の細胞を傷つけるフリーラジカルというものを中和してくれる物質です。フリーラジカルは私たちの体が生きていく中で普通に作るものなのですが、もし過剰に作られてしまい、その過剰に作られる状態が長く続いてしまうと体中のいろいろな細胞に傷をつけてしまう物質です。そして、体内で過剰に作られてしまう状況はいくつかあります。過剰なアルコール摂取、喫煙、偏った食生活、過剰な紫外線(太陽光線)、ストレス、過激な運動など何かしら体に大きな負担がかかると反応して私たちの体はフリーラジカルを多くつくります。体中の細胞を傷つけるのですが、もちろん歯茎も傷つけます。本来、大部分の病気と関係しています。そして、このフリーラジカルを化学的に中和するものが抗酸化物質です。実際はフリーラジカルと抗酸化物質が体内でバランスがとれていると健康が保たれるのです。ビタミンAはベータカロチンが体内でこのビタミンに変化するのですが、このベータカロチンはいろいろな赤、オレンジ、黄色の野菜や果物の中に入っています。ビタミンCはかんきつ類の果物に多いことは皆さんご存知だと思います。しかし、ピーマンやブロッコリーなどにも含まれています。ビタミンEはアーモンドや海苔などから摂れます。これらのビタミンは歯茎の健康に関する研究でも歯茎の炎症、歯茎から血が出るという事を防ぐと示されています。

また、歯茎内の細胞と細胞をくっつけたり、歯と骨をくっつけたりする役割のあるコラーゲンを健康に保つビタミンがあります。実際はビタミンCは抗酸化物質であると共に傷ついたコラーゲンを再生したり修復したりもします。そして、ビタミンBはコラーゲンを壊そうとする物質のホモシステインというものを害のないものに変える事をしてくれます。ホモシステインはやはり私たちの体が普通に作ってしまうものではあるのですが、ビタミンBはこの物質が体に多くなってしまう事を防ぎます。レバー、マグロ、カツオ、ニンニクなどに多く含まれています。

もちろん、もう一つ大事な栄養素はカルシウムです。歯茎と歯をささえている顎骨には欠かせません。小魚や乳製品に多く含まれています。そして、カルシウムと共に大事なビタミンがビタミンDです。ビタミンDは骨に大事なカルシウムとリンを体が取り入れる事を促進します。ビタミンDは太陽光線にあたると体がつくるのですが、不足しやすいので、サプリメントとして摂る事はお勧めします。サプリとしてはビタミンD2とD3とがあるのですが、D3の方が体に必要なビタミンDのレベルを多くしてくれるので、私自身はD3を摂っています。また、ビタミンK2もカルシウムが骨に吸収される事を助けます。納豆や卵に含まれています。

最終的には体に良い栄養素は歯茎にも良いわけで、従って毎日の食事は栄養のあるものをいろいろ選んで摂り、また必要であればサプリメントを摂ってください。この新年、歯と歯茎、そして体の健康に気を使ってください。毎日歯磨きとフロスを良くし、そして定期的な歯医者での検診とクリーニングもしてください。検診、クリーニング、そして治療のためにはお電話下さい。

   

 

 

 

 
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