歯磨きとフロスの大切さ 　December 2023

もう12月ですね。年末は食事会やパーティーが増える時期ですが、こういう忙しい時でも歯の手入れを良くしてください。パーティーではいろいろな食物をだらだらと口に入れてしまいがちですが、出来るだけそうしないようにしてください。また、家に疲れて帰ってきた後も、寝る前には頑張って歯磨きとフロスを良くしてください。毎日の良い歯磨きとフロスが一番の虫歯と歯槽膿漏の予防です。私は歯医者をしていると多く虫歯を診、また随分大きくなった虫歯もたくさん診ます。歯槽膿漏も多く診ます。歯医者なので、当たり前と言えばそうなのですが、もう30年以上診ていて、いつになってもとても予防の大切さを考えさせられます。簡単に歯としかも体の健康のために大事な事なので、これは何度も口をすっぱくして言うというか書くべきと思っています。ただ、私たち人間はするべきとわかっていても、したりしなかったりという事を普通にします。そこで、今回は歯磨きとフロスの大切さについていくつか思いついた事を書きます。

まず、みなさん、逆も良いかというところで、歯を出来るだけ長い間絶対磨かないという事をしてみるのもおもしろいかと思います。これは、おすすめしません。しかし、歯は磨かないでいると歯垢がどんどん歯にくっつきたまっていきます。なんというか歯の表面の舌触りが変な感触になっていくはずです。もちろん、歯の表面は虫歯菌の酸により溶けていき、歯茎は炎症をおこし、そのうちに口臭もはげしくなり、まあ悪い事ずくめになります。普通の人であれば、ある地点で我慢できなくなり、歯を磨きたくなると思います。一応、虫歯も歯槽膿漏もどの種類のばい菌が口内に住んでいるかに左右されるので、少人数の方が口内のばい菌の種類のせいで何も起こらないという事は理屈の中では考えられます。しかし、大部分の方は虫歯と歯槽膿漏、またはどちらかに侵されます。私は昔、高校生のまだ歯医者になる事など考えていなかったころ、毎日歯磨きはしていたが、今ほど良くはしていませんでした。ただ、ある日、頑張って、とても良く歯を磨いてみようと考え、してみた事があります。そして、磨いた後、歯の舌触りがツルツルな感じでとてもきれいになった感触があった事を覚えています。そのころは単に汚れがたまっていて、それを良く掃除をしたのだろうと思っていたのですが、今となってわかるのはよごれもそうですが、歯垢を取り除いていたのです。まあ誰もがある日単に歯を良く磨いてみようと思うかどうかわかりませんが、実際毎日歯を良く磨く事はとてもとても理に適っています。歯垢は常に歯にくっついていくのです。そして、歯垢内のバクテリアが虫歯、そして歯槽膿漏の素になるのです。

また、もう一つとても簡単な事を書きます。歯は毎日全部磨いてください。ある所だけ磨かないでいると、そこには歯垢がどんどんたまっていきます。これめちゃくちゃに当たり前の事なのですが、それがされていない事を私は多く診ます。歯磨きは一回ごとに2分はし、フロスも1日に一回はして下さいといつも書いていますが、これは簡単に歯の表面を全部きれいにするためなのです。もちろん2分でなく3分でも良いです。

そして、私はフロスが好きな人間で、自分自身はフロスを1日の間に3回から5回ぐらい歯と歯の間全部しています。おいおいそうなのと思われるかもしれませんが、一応普通に皆さんには1日に一回はしてくださいと伝えています。でも、もっとして良いです。歯と歯の間は歯垢がくっついたままになりがちで、しかもここは歯ブラシだけではきれいにできません。従って、フロスできれいにしてください。私は歯と歯の間からのむし歯をレントゲンでよく診ます。歯と歯の間なので、レントゲンをとらなければ診えないので、知らないうちに大きくなっている事があります。どうもフロスがうまく使えなければ、ウオーターピックを使う事ができます。また、フロスは歯茎の健康にも良いのです。従って、とてもお勧めします。

みなさんどうか毎日の歯磨きとフロスを良くしてください。いつも書いていますが、朝晩と2回は磨いて、フロスは1日一回はしてください。もちろんもっとして良いです。そして、歯医者での定期検診とクリーニングもしてください。歯医者でのクリーニングでは自分だけでするよりももっと歯とまた歯と歯茎の間もきれいにします。自分だけでは届かなかったところをきれいにします。また、定期検診によって虫歯や歯槽膿漏もすごく悪化する前に診つけて治療することができます。定期検診、クリーニング、そして治療のためにはお電話ください。