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納豆に多く含まれるビタミンK2で虫歯に対応する!? May 2024 えー!納豆の話?と思われるかもしれません。納豆はアメリカで育った方にはちょっと食べられないという方か多いですし、また日本人の方でも食べられない方が少ないですがおられます。もちろん、美味しいと思っている方もたくさんいます。でも、大体の方は納豆はとても体に良いとは知っておられると思います。納豆にはいろいろな栄養素が入っているのですが、中でも特にとても多くビタミンK2を含んでいます。ビタミンK2は骨にとても良く、それと共に歯にも良いと知られています。一応、歯に関してはこういう事であろうという仮説があるのみなのですが、この仮説お伝えします。今回は納豆とビタミンK2について書きます。 まず骨とビタミンK2の関係を書きます。ビタミンK2には骨にカルシウムを蓄積させるタンパク質であるオステオカルシンというものを作動させる役割があります。しかもビタミンK2はカルシウムが血管の壁などの骨でないところには蓄積されないようにするタンパク質も作動させます。つまり、カルシウムを骨に誘導して蓄積させるのです。従って、カルシウムをサプリで摂っていたら、というかそうでなくても、ビタミンK2をサプリまたは食物で摂る事はとても大事なのです。カルシウムを骨にするためには共にビタミンD, A,そしてK2を摂取することはとても大事です。 では、歯に関してはどうなのでしょうか?歯はエナメル質が外回りにあり、その中に象牙質、そしてその中に歯髄があるとはご存知かと思います。歯髄内にも前記したタンパク質たちは存在し、実際はこれらのたんぱく質を作る細胞も存在しています。しかも象牙質内には歯髄からたくさんの穴が外側のエナメル質の方まで広がっています。この穴の中には歯髄に繋がって特別な液体が入っています。従って、象牙質内では歯髄内からカルシウムが届き得、つまり、カルシウムとリンが主にある象牙質は本当に少量なのですが作られるのです。この事にビタミンK2は貢献しています。ここで、ある虫歯に関しての仮説を紹介します。エナメル質内では虫歯の作る酸が歯を溶かす事で穴が開いていくのですが、虫歯が象牙質に届いてしまうと、歯髄が反応し、対応しようとするのですが、その際、虫歯菌を破壊するのではなく、象牙質を破壊してしまい、それが象牙質を柔らかくし、その後大きな穴にしてしまうという考えがあります。確かに象牙質を壊してしまう物質は私たちの歯の中に存在します。しかも、私自身、とても柔らかくなってしまった象牙質をずいぶん診ています。この現象に対応できるものが、ビタミンK2に助けられ、作られる新しい象牙質となります。従って、ビタミンK2は象牙質内の虫歯を広まりにくくすると言えます。ただ、これは仮説なだけで、もしかすると全然違う事が起こっているのかもしれません。ところが、実際ビタミンK2は虫歯予防をしていると知られています。 このビタミンK2は他にもチーズ、卵黄、レバーなどにも含まれているのですが、納豆にはダントツに多く含まれています。もちろんビタミンK2はサプリでも摂れます。サプリで摂るのであれば、普通は一応1日0.1mgから0.3mgぐらいで良いとなっていますが、骨粗しょう症のためであれば、1日45mgという数値もあり、これは、個人個人の方がお医者さんと一緒に判断して決める必要性があります。 一応、納豆にはデキストラナーゼという酵素も含まれていて、これ虫歯菌が歯にくっつくために作る粘々したデキストランというものを分解してくれます。つまり、歯垢が歯に付着しないようにしてくれるのです。優れものです。 納豆が好きな方はイエーイですが、サプリでのK2摂取も良いです。体の健康のために良い事を皆してください。もちろん、口内の健康のためには毎日歯磨きとフロスを良くし、定期的な歯医者さんでの検診とクリーニングもして下さい。検診、クリーニング、そして治療のためにはお電話下さい。
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