

ダークチョコレートで虫歯予防 December 2024 大体の方はダークチョコレートは健康に良いとどこかで聞いているかと思います。その通りで、カカオに含まれている抗酸化物質のカカオポリフェノールは活性酸素から体を守るため、血管や心臓の健康にとても良いです。また、インスリンの効果を高め、つまり糖尿病の予防にもなり得ます。というか、全体的に炎症を抑えます。ただ、チョコレート内のカカオ含有率が多くないと効果がありません。少なくとも70%以上が必要とされていて、もっと多ければもっと良いとされています。従って、ダークチョコレートでなければいけなく、残念ながらミルクチョコレートにはカカオ含有率が少なすぎて効果はありません。しかも、大部分のミルクチョコレートには糖分も多く、一応おいしいけれども健康食品ではなく、お菓子です。しかし、ダークチョコレートは体の健康に良いだけでなく、中に含まれている成分は口内の健康にも良い事が今は知られています。そこで、今回はダークチョコレートの歯と歯茎の健康への効果について書きます。 まず、カカオに含まれているテオブロミン(theobromine)という成分は歯垢を作りにくくします。バクテリアがべたべたした歯垢を作るためには、それに使うある酵素が必要なのですが、その酵素をテオブロミンはバクテリアが作るのを抑える事をします。つまり、歯垢を作る事が出来ず、バクテリアは歯にくっ付く事ができなくなります。 しかも、このテオブロミンは歯の主な成分のヒドロキシアパタイトに作用し歯を固くします。エナメル質も象牙質も固くするという研究データがあります。しかも、カカオ含有率が高いほど歯が硬くなるとデータが示しています。 そして、もちろんカカオにはカカオポリフェノールが含まれていて、炎症を抑える作用があります。従って、歯茎の炎症も抑える事をします。 また、カカオは抗菌作用のある成分も含んでいて、虫歯菌を抑える事さえもします。 良い事ずくめなのですが、では、ダークチョコレートをどれぐらい食べたら効果があるのかと思われるかもしれません。だいたい、1日30グラムから60グラム摂るのが良しとされています。これ大した事ないようで、でもちょっと多いとも言えます。というのも、ダークチョコレートってそんなにたくさん食べたいかなと考えてしまいます。まあ慣れてくるとなんか美味しいとなるかもしれないですし、もちろん、好きな方であればこれはとても良いです。しかも、カカオ含有率が多い方が良いので、70%から徐々に率を増やすという事も出来ます。 では、歯磨き剤でカカオが入っているものはないのかとも思われるかもしれません。特別な、ヘルスフードを販売している店にはあります。カカオ入りと載っていたり、テオブロミン(theobromine)入りと載っているものがあります。もちろん今はアマゾンなどで検索して入手することも出来ます。 ダークチョコレート、もしよろしければ、試してみてください。あっ。でも糖分がたくさん入っているものだとそれはやはり良くありません。また、チョコレートは犬や猫には体にあわず危険なのであげないでください。やはり、大事な事は毎日毎日の歯磨きとフロスなので、良くしてください。歯医者での定期検診とクリーニングもしてください。 検診、クリーニング、そして治療のためにはお電話ください。
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