

口内フローラと歯磨き、フロス February 2025 ハッピーバレンタインデー!でもチョコレートをだらだらとは食べないでください。ところで、日本語の放送も随分アメリカで観れるのは皆さんご存知と思います。つい最近私は日本のNHK番組の “あしたが変わるトリセツショー“の口内に関するエピソードを観ました。(トリセツは取扱説明書の略です。)石原さとみさんが司会をしている食や健康に関する情報番組で、この回は口内フローラについて説明していました。フローラは一定の場所に住んでいるばい菌たちすべてです。口内のばい菌は体全体の健康に影響するので、毎日の歯磨きとフロス、そして歯医者での定期検診とクリーニングはとても大事だという事をとても分かりやすく説明していました。私にとってはおーこんなところをついている!ととても面白く、アニメで虫歯菌のミュータンス菌がミューミューと言っていて、しかも歯槽膿漏菌のジンジバリス菌がジンジンと言っていてこれも、私にはですが、めちゃ面白かったです。ただ、放送内で言っていたことで、あれ?という事がひとつあり、またもうひとつちょっと説明足すべきというところがありました。そこで、この2つの事柄について書きます。もちろん、この番組を観ていなくても読めるように書きます。 まず、ちょっとした説明をします。大体の方は虫歯菌というとミュータンス菌と思われるのですが、実際はミュータンス菌だけが虫歯菌ではありません。虫歯になった歯にはミュータンス菌が多くいる事は知られているのですが、本来は他もろもろの菌たちも虫歯にします。また、放送内では歯槽膿漏菌のジンジバリス菌がとても体全体に悪さをするという事をとてもうまく説明していて、それはその通りなのですが、歯槽膿漏にする菌もいろいろいます。従って、問題なばい菌はこの2つの種類の菌だけではありません。番組内ではこの2つのばい菌が主に扱われていました。でも一般人向けの番組としてはとてもわかりやすく良かったです。口内のばい菌はべとべとしたものを作っていつもいつも歯にくっついていき、これはすなわち物理的に歯ブラシとフロスで毎日取り除く事をしなければ、くっついたままになってしまうのです。しかも、凄いスピードで繁殖していきます。増えると虫歯や歯槽膿漏で歯と歯茎を侵し、そして歯茎を炎症させ、この炎症物質とばい菌たちは血流を通して体中に行き渡り、いろいろな病に関与するのです。自分での歯ブラシとフロスだけでは完全に取り除く事は難しいので、定期的な歯医者さんでのクリーニングも大事なのです。はい。放送のまとめです。 しかし、放送内で1つどうしてもあれ?と思う事がありました。番組ではとても強調してフロスは歯磨き前にしましょうと言っていました。データのグラフもでていて、歯磨き前にフロスをした方が後にするよりも歯垢がよりよくとれたという研究結果があると言っていました。うーん。これ私は書いてよいかとちょっと迷ったのですが、仕方がない、書きます。確かに、ある研究結果(2018年)のデータがあり、それでは歯磨き前にフロスをする方が後よりも歯垢がもっと良くとれるのでそうしましょうとなっています。あーしかしこの研究ともう一つ同じような研究をした論文があり、両方を詳しくチェックした論文が2022年に出されていて、困った事に本当に詳しく診てみると、実際はフロスを歯磨き前にするのと後にするのでは統計学的に差はないという結論がでています。もー。一応、一般的にはフロスは歯磨き前にするものとされていて、しかも、私自身も歯を磨く前にしていて、自分ではその方がきれいになっている気がするのでそうしています。しかし、歯磨き前でも後でも良いのです。大事な事はフロスをする事です。歯と歯の間は歯垢がたまりやすいですし、食べ物のカスも残りやすいです。1日に1回はするようにとなっていますが、もっとして良いです。私自身は歯磨きの前に必ずしています。というか、私はフロスが好きで、1日に4回から5回しています。 この放送では毎日の歯磨きとフロスと歯医者さんでの定期検診とクリーニングの重要性を伝えていて、全体的にはとても良かったです。本当に歯と歯茎だけでなく、体全体の健康に良い事なので、皆さん、是非してください。 定期検診、クリーニング、そして治療のためにはお電話ください。
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