超加工食品の罠   June 2025

ある英語の歯科ジャーナルの記事を読んでいたら Ultra Processed Foods という言葉がでてきました。だいたい意味はわかるのですが、日本語ではなんというのかなと調べてみたら、“超加工食品”と出てきました。日本語では“ウルトラプロセスフード”とも言います。私としては、確かに“ウルトラ”は“超”なので、意味なく、ウルトラマンは超人じゃんと思いました。でも、この超加工食品はとても困ったしろものなのです。

もちろん、すごく加工してある食品の事なのですが、これ工場で作られたとても簡単に手に入り、良く保ち、美味しくて、見た目や香りも人工的に良くしていて、誰もがだいたい食べてしまっているものなのです。袋に入ったスナック大部分、キャンディー、菓子パン、というか大量生産してあるいろいろなパン、カップ麺、クッキー、グラノラバー、冷凍してあり料理がしてあり、温めてすぐ食べられる食品大部分、またホットドッグなど多く種類があります。歯医者としてはとても困るのが、大体の物には糖分が多く含まれている事です。もちろん、塩分、脂肪も多く含まれ、また、いろいろな添加物が入っています。しかも食物繊維、またいろいろな栄養素が取り除かれています。簡単にこれらの食品は歯を虫歯にしやすくし、しかも全体的に体の健康に悪いと考えられています。そこで、今回はこの超加工食品の体と歯の健康への影響について書きます。

まずやばいのが私たちの超加工食品の摂取量です。日本でのある大学の研究では日本人の1日のエネルギー摂取のうちだいたい3割から4割は超化工食品からだとしています。アメリカではもっと多く、6割から8割というデータもあります。そんなに私は食べていないと思っていても良く考えると気にしないでずいぶん食べている可能性があるのです。すごいのはスーパーマーケットでは加工されていない野菜や肉などの食材よりもめちゃ多い面積の中に超加工食品はおかれてあり、しかも、安く、簡単に食べられ、長持ちし、味も良く、実際は中毒性もあるように作られていて、よほど気にしていないとついつい買って食べてしまうようにしてあります。

歯に関しては糖分や洗練された炭水化物を多く口に入れているという事はもちろん虫歯になりやすくしているという事です。虫歯菌に美味しい餌をたくさんあげているのです。

体にもとても悪く、いろいろな研究が全てこれとても悪いとデータをだしています。超加工食品の摂取量が多いと死亡率は上昇します。また、認知症にもなりやすくします。癌になるリスクも高まります。しかも太りやすくするというデータもあります。あたり前に栄養のバランスはめちゃくちゃになり、またいろいろな添加物が入っていてこれらが体にどのような影響をもたらしているかはっきりしていません。でも、安くて、便利で、美味しいのです。

何というかめちゃやばい感じで、これ全世界の健康社会問題とも言えてしまいます。私たちがすぐ出来る事は単にとても気にして、出来るだけ超加工食品を食べないようにすることです。もー。もちろん、それと共に歯を毎日良く磨き、フロスもし、そして歯医者さんでの定期検診とクリーニングもしてください。

定期検診、クリーニング、そして治療のためにはお電話下さい。

   

 

 

 

 
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