卵の殻と歯のエナメル質 April 2026 4月にはイースターがあり、キリストの復活、そして新しい誕生のシンボルとして卵が使われています。アメリカではゆで卵に色や模様を着けてこれを庭などに隠してエッグハントをするという習慣があります。卵と歯にはちょっとした共通点があります。まあこれこじりつけてませんかとも言えますが、今回はこの事を通して歯の話をします。 卵の殻と歯のエナメル質には両方カルシウムが多く入っています。そして両方とも中にあるものを守るためにとても硬いです。卵の殻の主成分は炭酸カルシウムで、歯の外側の層のエナメル質の主成分はリン酸カルシウムです。エナメル質の方が卵の殻よりもとても硬いので、同じでは無いのですが、両方とも酸で溶けます。 </p><p>酸が卵の殻を溶かす事を示す簡単な実験を紹介します。これつまり、エナメル質も同じに酸で溶けるので、似ているのです。コップに普通のお酢を入れてそこにゆで卵を、(これゆで卵でなくても良いのですが、ゆで卵であれば後で食べれます。)入れると、殻の表面に小さな泡がたくさん出来ます。これ殻が溶けだす際の化学反応なのです。そしてもし一晩このままにしておくと、殻は紙のように薄くぺらぺらになります。ところが、フッ素入り歯磨き薬、(と言っても歯医者さんが処方する特に強い濃度の歯磨き薬でないとわかりにくいです。)を卵の殻に塗り、同じように酢につけると、泡が少なく、つまり溶けにくくなるのです。一晩おくと、やはり溶けるのですが、まだ卵の殻の感触が残ります。つまり、フッ素は卵の殻、そしてエナメル質を硬くします。もちろん、エナメル質のほうが卵の殻よりもはじめから硬いので、溶けにくいのですが、虫歯はばい菌が作る酸によって歯に穴があくものです。つまり、エナメル質を普通よりももっと硬くするフッ素は虫歯予防にとてもやくだつのです。乳歯はエナメル質が薄いので、私はお子さんの6ヵ月毎のチエックアップではフッ素のジェルを歯に塗っています。もちろん毎日フッ素入りの歯磨き粉を使う事は理に適っています。 たまにフッ素は子供の脳の成長に悪いという考えを信じている親御さんがチェックアップの際子供にフッ素を塗らないで下さいと言われ、私はその場合塗るのをお勧めはしますが、フッ素は塗りません。ただ、この考えのもとのデータを本当に良く診ると、インドや中国でとても多く飲み水にフッ素がはいっている所で、毎日多量にフッ素を飲んでしまっていた子供たちのデータで、同じ事はアメリカや日本ではまず起こり得ない事です。しかも、今はアメリカで水道水にフッ素が入っている町々では子供たちの学校のテストの成績がそうでないところよりも優れていたというデータがあります。これしかも1980年から2021年までのアメリカ全土からの大量のデータに基づいています。アメリカで水道水に入れているフッ素はこのインドや中国の自然のものの半分以下です。どんなものでも量がとても大事なのです。 口内では唾液が酸を中和してくれます。しかも本来エナメル質はとても硬いのです。つまり、歯を虫歯にするのは簡単ではないはずなのです。ばい菌たちは粘々したものを作り、歯にくっつきとれないようにして、しかもどんどん繁殖します。少しずつ酸で歯にダメージを与え、そして大きな穴になるまでにしてしまっているわけです。従って、毎日歯磨きとフロスを良くしてこの粘々した歯垢を取り除く事はとても大事です。定期的な歯医者での検診とクリーニングもしてください。 検診、クリーニングそして治療のためにはお電話ください。
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