チョコレートと赤ワイン February 2007

皆さんもご存知の様に2月のバレンタインデーはチョコレートをプレゼントする日です。近頃このチョコレートは健康に良いという考えが出てきています。というのもチョコレートの原材料のカカオには抗酸化成分(Antioxidant)が多量に含まれているからなのです。また赤ワインにも抗酸化成分が入っています。そしてこのAntioxidantは歯茎の健康にも関係がある事がわかってきています。じゃあチョコレートをたくさん食べて赤ワインをどんどん飲もうと思う前に今回の便りを読んでください。

活性酸素

今、老化やいろいろな病気の原因として活性酸素というものが有名になっています。活性酸素(Free oxygen radicals)というのは非常に不安定な酸素で悪く言えば攻撃的になっているともいえます。私たちの体が酸素を使う中でどうしても活性酸素も作られてしまうのですがこの活性酸素の量が多すぎるといろいろ体に害をあたえてしまうのです。たとえれば人間の体も活性酸素によってさびてしまうともいえます。そしてこの活性酸素を中和してくれるのが抗酸化成分なのです。私たちの体も自然に抗酸力を持っているのですが20歳位からこの力は減少してしまいだいたい40歳位には20歳の頃の半分ぐらいにこの抗酸力はなってしまうと考えられています。そこで近頃はいろいろな抗酸化栄養補助薬が市販されているのです。そして抗酸化成分の含まれている食物として認識されているのがイチゴ、ブルーベリー、りんご、緑茶、赤グレープ、赤ワイン、そしてカカオなどなのです。

活性酸素と歯周疾患

ある研究では歯周病患者の方は炎症にかかわる私たちの体内の物質の一部の好中球と言うものから健全者の約2倍の活性酸素を放出しているという結果がでています。また、他の研究では歯と歯茎の間にある液体内の抗酸化成分の量を量る事が出来、その結果、歯槽膿漏がひどければひどいほど抗酸化成分の量が歯と歯茎の間に少ない事が解りました。つまり、活性酸素は歯槽膿漏にかかわっていてそれを中和する抗酸化成分は歯茎の健康に良いとわかってきています。

赤ワイン

最近ねずみの細胞を使っての実験がありましてこれでは特に赤ワインに入っている抗酸化物質を歯槽膿漏のばい菌に侵されたねずみの細胞に放った所、この細胞の周りの活性酸素の量が少なくなったという結果がでています。だから赤ワインは人間の歯槽膿漏防止に役立つとはまだまだ言いがたいのですが理には通っています。しかしアルコールは適度に楽しんでください。

チョコレート                       

そして、チョコレートなのですが、特にカカオには抗酸化成分が多く含まれていることがわかっています。チョコレートとしてはカカオが70%以上入ったダークチョコレートだけが体にききめがあるだけの抗酸化成分を含んでいます。残念ながらミルクチョコレートからはだいたいの抗酸化成分はなくなってしまっているのです。ホワイトチョコレートには抗酸化成分はありません。そして、ダークチョコレートでもやはり糖分が入っている物であれば歯のためにはたくさん食べるのはやはりだめです。ですが、もう一つわかっている事で、カカオバターには歯に歯垢を付着しにくくする要素があるのです。よって、ダークチョコレートであれば少量ならば体に良いと考えられます。

このバレンタインデーに

ですから、このバレンタインはダークチョコレートと赤ワインのプレゼントでしゃれたひと時を過ごすというのも良いでしょう。ただ適度にして下さい。そしてやはり歯磨きとフロスは必ずしてください。定期的な歯医者さんでのクリーニングもとても大事ですので忘れずにいらしてください。

チョコレートと赤ワイン 2 February 2015 もご覧下さい。

 

 

 

 

 

 
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