笑顔の科学 February 2011

笑顔は社会的にも個人的にも幸福感をあたえるとても簡単に出来る優れた表情です。もちろん綺麗な歯は良い笑顔をより一層魅力的にしてくれます。従って、今回は笑顔に関する研究データをいくつか紹介させていただきます。

2005年にイギリスで行われた研究があります。この研究では人々にいろいろな人の笑顔の写真を見せ、その際の脳と心臓の反応を測りました。そして同じ人々にチョコレートまたはお金をあげて、その際の脳と心臓の反応を測りました。面白い事に笑顔の写真への反応とチョコレートやお金をあげた時の反応は同じだったのです。皆うれしい時,また幸福な時,の脳と心臓の反応だったのですが、笑顔の写真への反応に近づけるためにはチョコレートもお金も量を多くする必要性があったのです。つまり、笑顔というのは簡単に周りの人に幸福感をあたえる事の出来るとても良い表情なわけです。

しかしなぜ他人の笑顔が周りの人に幸福感をあたえる事ができるのだろうと思われるかも知れません。2000年に発表されたスウェーデンでの研究があります。この研究では人に30msecずつぱっと他人の顔のいろいろな表情の映像を見せ、その際のこの映像を見ている人の顔面筋肉の反応を測ったのです。おもしろい事に、この見ている人の顔では映像上の人の表情と同じにする筋肉が表情ごとに反応を起こしていたのです。30msecだけしか見ていないので映像上の表情は意識的にはわかっていないはずなのですが、これは私たちが持っているあるコミュニケーションのひとつの方法だと考えられます。まだ言語を使っていない時期、原始人に、例えば危険なものをすぐにこれは危険だと伝える事ができるように、この顔の表情を真似してわからせる方法が発達したのではないかと考えられています。そしてこれは他人のいろいろな感情を自分もその人を見ているだけで感じられるという私たちの優れた性質の表れでもあります。

でも、他の人の表情を真似する事を私たちが無意識にしていたとしても、顔の表情が感情を促がすのではなく、感情が表情を促がしているのではないかと思われるかもしれません。つまり、うれしいから笑顔になって、悲しいから悲しい顔になるのであってその逆は無いのではないかと言う事です。2008年に発表されたある研究があります。この研究では熱としての痛みを人々の腕にあて、その際にある人にはわざとしかめっ面になってもらいある人には無表情になってもらい、ある人には顔をリラックスしてもらったのです。もうお分かりかも知れませんが皆同じ痛みを与えられたのですが、しかめっ面になっていた人が一番痛みを大きく感じたのです。他にもいろいろな研究があるのですが、つまり顔の表情と感情は繋がりが強いので表情が感情を促がす事は大いにありうるわけです。

私たちはそれぞれの人が皆自分の判断力を持ち、人生の中でいろいろな感情を経験するので、単に皆が笑顔を見せ合っていれば皆幸福なわけではありません。しかし、笑顔には幸福感をあたえる力があります。ですから、笑顔を大事にして下さい。もちろん、笑顔の一部の歯も大事ですので歯磨きとフロスも毎日して下さい。歯医者さんでの歯のクリーニングも是非して下さい。清潔な健康な歯はやはり笑顔をより良くします。 審美歯科も、もちろん出来ますから歯を綺麗にしてより良い笑顔にされたいと思われましたらご連絡下さい。2月にはバレンタインデーがありますが、それにちなんで、皆さん笑顔で魅力を向上して下さい。

笑顔の価値(笑顔の科学2)もご参照下さい。

 

 

 

 

 
ホーム | 医院紹介 | 患者様の声 | 馬場歯科便り | おすすめ歯科用品 | ロケーション | お問い合わせ

20261 Acacia Street Ste100 Newport Beach, CA 92660
Tel. 949-752-6480

© Kenichi Baba, DDS