ベー!っと口呼吸をしなくする April 2016

先生べー!って何なのだと思われるかもしれません。実際はあいうべーのべーなのですが、この説明は後でします。以前口呼吸はしないで、鼻で呼吸をして下さいと言う事を鼻で呼吸しましょう August 2010に書いているので、宜しければ当医院のホームページにいって是非読んでみて下さい。鼻で呼吸をする事、そして口でしない事はとても健康にとって大事なのです。私たちの体は本来鼻で息をするように出来ていて、口呼吸はそれにたして必要な時だけにするものです。鼻で呼吸をする事の利点はたくさんあります。まず、鼻で呼吸をする事によって外の空気はフィルターを通して肺に繋がり、また温度と湿度も調整されてから肺に繋がります。それと違い、口で呼吸をすると、空気がそのまま肺にいってしまいます。つまり鼻呼吸はほこりや細菌から体を守り、しかも肺にやさしい空気にしてから肺に空気を届かせます。それと共に口でずっと呼吸をすると唾液が乾いてしまい、口内の細菌を増やす事になってしまいます。従って、虫歯や歯槽膿漏にもなりやすくなります。しかも口で呼吸をするためには舌の位置が通常口を閉じている時にある場所と違うところに置かれてしまい、これは寝ている時にはいびきになり、またそれを超えて睡眠時無呼吸症候群にもなりかねません。他にも色々鼻呼吸の利点があるのですが、従って鼻で呼吸をし、口呼吸は必要な時以外にはしない事はとても大事なのです。そこで、今回は口呼吸をしなくし、鼻で呼吸をするようにするために皆さんが自分で出来る方法を紹介します。

もちろん、鼻で息をする事を自分で意識してするだけでも改善に向かいます。また、もういつでも鼻呼吸をしている方であれば、良い事だと考え、続けてしていて下さい。しかし知らずに口呼吸をしている方もおられると思います。また鼻や鼻腔に異常があるようであれば耳鼻咽科の先生に診てもらって下さい。

では、べー!について書きます。あいうべ体操というものがあり、これは医師の今井一彰と言う方が開発しました。簡単な口周りと舌の体操で、"あー"と口を大きく開け、"いー"と口を横に大きく開け、"うー"と口を前にとがらせ、"べー"と舌を突き出すというものです。これを一日に30セットを2~3回にわけてして下さい。口呼吸をしている方は口周りと舌の筋力が衰えてしまうのですが、この体操を続けてしているとこれらの箇所の筋力が付き、口を簡単に閉じる事が出来るようになります。また、舌の位置が本来あるはずの場所に行きやすくなります。そして、この体操を続ける事と共に鼻で息を吸う事に気をつける事で鼻呼吸が普通になっていきます。なんか簡単すぎると思われるかも知れませんが、とても理に通っています。私は特に舌を"べー"と突き出す体操に感銘しています。おいおいそんな事に感銘するのか、と思われるかも知れませんが、舌の筋力をつける事はとても大事なのです。舌というのは口内で見える所から喉の奥まで繋がっています。そして普通に口を閉じている状態の時には舌は口内の天井というか上顎の前歯のちょっと後ろについている事になります。この状態には実際は歯並びを良い位置に保つ役目があります。また、この状態の時には喉の奥の舌の部分は気管を開けた状態にします。ところが、口呼吸をするためには舌の位置はそこから離れないとできません。起きている時にはそれでもまだ大丈夫なのですが、寝ている時には口呼吸をしてしまうと、この舌の喉の奥の部分が気管の方にだらーんと落っこちてしまい、気管を狭くします。これが、いびき、そして悪化すれば、睡眠時無呼吸症候群となり、つまり舌の奥の方が気管を完全に閉じてしまい、呼吸が出来ない状態が数秒起こってしまい、体はすぐに対応するのですが睡眠が良くとれないという事が起こってしまうのです。こうなる事の予防にとても役立つのが舌の筋力をつける事です。いびき予防用マウスペースというものがあるのですが、これは簡単に言えば、下顎を前に突き出した状態に抑える器具で、そうする事によって舌も前に突き出され、つまり舌が喉の奥の方へ落っこちていかないようにするものです。理に通った器具なのですが、これは体を治しているのでは無く、口呼吸をしなくするものでもありません。従って、もし口呼吸を失くし、そして舌の筋力をつけ舌の位置が口を閉じた時に普通にある状態に保たれるようになれば、いびきの防止になります。これだけの理由でもこの体操を毎日続け、鼻で息をする事に専念することをお勧めできます。

もちろん、鼻で呼吸をする事に気を使ってして下さいと言っても、なんとなく口で呼吸をしてしまう方もおられると思います。この場合、鼻につけて鼻腔を開けてくれるテープのブリーズライト(Breathe Right) を使ってみるのは良いです。また、口のテープを縦につけて口を閉じた状態にして寝るという事も出来ますしそのためのテープというものもあります。もちろんこのテープは必要であれば簡単に取れる物で無ければいけません。また、起きている時にガムを口が閉じた状態で噛む事をし、口を閉じている事を習慣化させると言う事も出来ます。食事の際、またガムを噛む際、口を閉じている事は良いエチケットでもあります。

今回は体の健康に大事な事で、しかも歯と歯茎の健康、そして歯並びにも関係している事なので、口呼吸をなくす事について書きましたが、皆さんもちろん毎日の歯ブラシとフロスを良くして下さい。そして歯医者での定期検診、クリーニング、そして虫歯と歯槽膿漏の早期発見と治療も本当にお勧めですので、これらのためにはお電話ください。

 

 

 

 

 
ホーム | 医院紹介 | 患者様の声 | 馬場歯科便り | おすすめ歯科用品 | ロケーション | お問い合わせ

20261 Acacia Street Ste100 Newport Beach, CA 92660
Tel. 949-752-6480

© Kenichi Baba, DDS