お子さんの歯磨き 2 May 2022  

前にお子さんの歯磨き June 2014で、子供の歯磨きについて書いています。この記事はよろしければホームページに行って読んで下さい。でも、この記事とちょっと変えた視点から見て、しかもちょっと違う事もたして書けると考え、また復習も良いと思い、今回はこのパート2を書きます。実際前の記事を読んでいなくても読めるようにしています。

まず歯磨き以外にお子さんの歯に関係する事を書いておきます。赤ちゃんは生後6ヶ月から8ヵ月ぐらいまでは歯はありません。また、赤ちゃんの口内には生まれた時には虫歯菌はいないのですが、生後19ヵ月から31ヵ月ぐらいの間に虫歯菌はお母さん、お父さん、おばあさん、おじいさんなどから唾液により赤ちゃんの口内に移ります。従って、もちろん自分の口に入れたスプーンなどを赤ちゃんの口に入れる事は避けるべきなのですが、でもあまり神経質になるのも避けて下さい。赤ちゃんには愛情を持って接してください。また、指しゃぶりは生まれたばかりの時には自然にする事で、しかも歳をとってくると自然になくなるものなのですが、3歳ぐらいではやめている必要性があります。これは3歳以上で指しゃぶりをしていると歯並びが悪くなってしまうからです。でもそういう場合、無理に辞めさせようとすると逆効果になり得ます。親御さんがやさしくやめるように導くことが大事です。もちろん、簡単ではないのですが、例えばもし夜寝る時に指をしゃぶってしまうのであればお母さんがその手を握ってあげて添い寝をして歌を歌い子供を安心させて寝させてあげるという事が出来ます。

では、歯磨きに関して書きます。乳歯はだいたい生後6か月ぐらいから生えだし、3歳ぐらいで全部生えそろいます。まだ顎が小さい時に食事ができるように、永久歯よりもとても小さい歯でもあります。後に永久歯が正しい場所に生える事を導く役目もしています。ただ、乳歯は永久歯よりも歯の質が柔らかいので、虫歯になりやすく、しかもなってしまうと進行も速いという弱点を持っています。従って、抜ける歯だから気にしないと思わないで毎日良く磨いてください。そして、まずは保護者(親)が磨いてあげてください。歯磨きは必ず朝と晩はしていただきたいのですが、特に夜寝る前にする事は大事です。お昼寝をするのであれば、その前にも磨く事をお勧めします。寝ている間は虫歯菌が繁殖しやすいからです。親が磨く場合、床にお子さんを仰向けにし自分はお子さんの後ろに座り、子供の頭を股の間に支え、つまり子供の後ろから歯磨きをするという方法があります。歯ブラシは鉛筆を持つように持ってください。この方がお子さんの歯を磨く時に力を入れすぎなくします。また、歯茎に歯ブラシをあまり当ててしまうと、子供は痛がる可能性が高いので、出来るだけ歯茎でなく、歯を磨くようにしてください。そして上の一番真ん前の歯の所はその上の部分に歯肉がでっぱっているところがあり、従って、そこはあいた手の方の指で押さえ歯ブラシが当たらないようにし、歯を磨いてください。磨く時は小刻みに歯ブラシを動かしてしてください。歯磨きが終わったら子供と一緒に歯がきれいになったと喜んでください。そして、歯磨きは少しずつ1歳半ぐらいからお子さんに歯ブラシを持ってやらせるという事を始め、でも親が仕上げ磨きをして下さい。

3歳ぐらいからは子供は何でも自分でしたがるようになるので、自分で磨けるように誘導する事になるのですが、まだまだ親が仕上げ磨きをして下さい。そして、親御さんは自分自身の歯を一緒に磨いて見本を見せてあげて下さい。それと歯ブラシは子供が自分で使う歯ブラシと親が子供の歯を磨く歯ブラシと分けておくと効率が良いです。最初のうちは子供は自分の歯ブラシは噛んでしまいあまり使い物にならない可能性が高いのと、子供にとっては自分の歯ブラシというものを持っている嬉しさがあります。もちろん、フロスも怠らないで、して下さい。

6歳に飛びますが、6歳臼歯は6歳ぐらいに乳歯の奥に生えてくる永久歯です。一番奥の今まで歯が無かったところに生えてくるので、最初は磨き難い歯です。この歯は必ず親がお子さんが磨いた後にチェックして仕上げ磨きもまずはしてください。そして、子供には6歳臼歯の存在を教えて下さい。6歳以降は永久歯が少しずつ乳歯と変わっていきます。乳歯は1年数ヵ月で生えそろうのですが、永久歯は6歳から12歳ぐらいまで5-6年かけて大部分生えそろいます。永久歯は乳歯よりも硬いのですが、生え始めには歯はまだ完全にかたまっていないので、やはり良く磨いて下さい。仕上げ磨きは実際は小学校2年から3年ぐらいまではするべきではあるのですが、親も忙しいので、でも出来る限りの事をしてください。また、歯肉炎も5歳から14歳の子の25%から30%はなっているというデータがあり、これはだいたいはお子さんが歯磨きをきちんとされていないと起こるものなので、やはり親の歯磨き後のチェック、また6ヵ月ごとの歯医者でのチェックは大事です。

もちろん、子供だけでなく、誰にも歯磨きは大事です。みなさん、良く歯磨きとフロスを毎日して、そして歯医者の定期検診とクリーニングもしてください。検診、クリーニング、そして治療のためにはお電話下さい。

              

 

 

 

 
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