食生活とサプリと歯茎の健康　　　September 2013

皆さんもお解りのように歯と歯茎の健康には毎日の歯磨きとフロスは欠かせません。しかしそれと共に毎日必要な栄養を摂っているかはとても体の健康そして口内の健康に大事です。いろいろな栄養素は歯茎と歯周骨を健康な状態に保つのに必要です。そこで今回は歯茎のために良い栄養素について書かせていただきます。もちろんこれらの栄養素は体全体の健康にも大事です。

前のニュースレターでいろいろな栄養素を紹介しているのでもっと知りたいという方はこれらの記事も是非ホームページでお読み下さい。炎症と歯周病 March 2007、日光のビタミンと口内の健康 April 2008、食生活と歯茎 March 2009、カルシウム April 2010です。

まずとても大事なものはカルシウムとビタミンＤです。歯周骨、つまり歯を支えている骨の健康にはカルシウムは必要です。そして血液内のカルシウムとリンの量をコントロールしてくれるビタミンＤも欠かせません。ビタミンＤはしらす、いわし、さけ、さんまなどの魚類に多く入っているので、これらの魚類を週に2～3回食している方はとても良いのですが、もし食生活がそうでない場合ビタミンＤをサプリメントで摂ることを考えて下さい。また、日光を良く浴びていれば皮膚がビタミンＤを作ってくれるのですが、日焼け止めを塗ってしまうと作れなくなってしまい、また日光の紫外線に当たり過ぎるのもいけないので日光にあたるのを避けている方であればビタミンＤが不足していないかを考える必要性があります。適量のカルシウムを摂るためには乳製品と小魚はとても良いのでこれも自分がどれだけ食しているかを考えて下さい。

また、抗酸化物質であるビタミンＣ、ビタミンＥ、グルタチオン、ポリフェノールなどもとても大事です。私たちは酸素を呼吸し使って、エネルギーを作って生きているのですが、この酸素の使用の際フリーラジカルと言う細胞組織を破壊するものも作ります。そしてこのフリーラジカルを中和し害を与えないようにするものが抗酸化物質です。ただ私たちの体はフリーラジカルを細菌破壊のためにも使っています。従ってフリーラジカルは完全に悪いのでは無いのですが、多くあれば、また抗酸化物質が体内に少なければ体に害を与えます。この事は歯槽膿漏になっている歯茎に関係しています。歯周病になっていると歯茎と歯の間にいる細菌を体がフリーラジカルを使って破壊しようとするが、それが止まらず実際は自分の歯茎と骨を破壊してしまうことが起こります。この際、抗酸化物質が体内に少ないとこのフリーラジカルを抑えられずもっとダメージが起こってしまいます。実際の歯槽膿漏のしくみは更にいろいろではありますが、抗酸化物質は歯周病を治すためには大事な要素なわけです。抗酸化物質は種類がたくさんあり、いろいろな野菜と果物に入っています。ほうれん草、ブロッコリー、かぼちゃ、たまねぎ、大豆、ごま、りんご、いちご、ラズベリー、トマト、しょうが　など皆良いのですが、いろいろな野菜と果物を摂る事が大事で、単にある一定の抗酸化物質を多くサプリメントで摂れば良いとかある一定の野菜だけを多く摂れば良いのではありません。いろいろな抗酸化物質は相互に関連して働くのです。

サプリの事を考えると、オメガ３についても書いておくべきです。だいたいの方はオメガ3が体に良い事は解っていると思います。特にオメガ3の炎症を抑える効能は歯茎にとても良いのです。歯槽膿漏になってしまうと歯茎が炎症を起こし、この炎症が歯茎と歯周骨にダメージを与えます。前に述べたフリーラジカルを使っての細菌の破壊は炎症の一部です。オメガ3はいろいろな角度から炎症を抑えることをしてくれるので、歯槽膿漏の予防に良いですし、また治す際にも活躍してくれます。オメガ3は青魚に多く含まれていてまぐろ、さば、いわし、さんま、ぶりなどはとても良いのです。しかしもしあまり青魚を食していないようであればサプリメントも使って下さい。

ひとりひとりの食生活、また生活習慣は皆違いますので、誰もが同じサプリを同じ量に摂るべきと言う事はあり得ません。また、食生活は良くも悪くもなり得ます。従って、歯槽膿漏の予防のため、また歯槽膿漏になってしまったという事であれば、自分の食生活がどうなっているか、そしてサプリメントも使うべきかを考えて下さい。もしも必要であれば医院に良質のオメガ３とビタミンＤ３がありますのでお尋ね下さい。サプリメントとしてはオメガ３は質がとても大事で、ビタミンＤ３のほうがビタミンＤ２よりも良く体に効きます。もちろん歯と歯茎の治療のため、またチェックアップとクリーニングのためにはお電話下さい。